高齢ドライバーの事故問題

高齢ドライバーによる自動車事故がまたあったとニュースで報じられていました。運転免許の自主返納の流れが加速しているらしい。
「地方では通院や買い物の足だから、自主返納することが難しい。タクシー料金の補助など、制度を整える必要がある。」
最近は地方の現状を伝えてくれるコメンテーターも増えてきた。

でも、リハビリテーションに携わる僕は「通院や買い物などの足」としての問題を解決すれば良いとは思わない。と言うのも車を運転して出掛けるところは、何も病院やスーパーだけではないからだ。春には山菜採りに山へ行き、夏は川や海に釣りに行き、秋はキノコ採りに山へ行く。自分の田畑まで車で行く人もいる。
山奥にタクシーで行く？泥だらけになってタクシーに乗る？そもそも、山中にタクシーをどう呼ぶのか？目印もない。車の運転を辞めると趣味などをやらなくなり、家でテレビを見て過ごす。活動量は低下する。

リハビリテーションの大切なことは「やりたいをやれる」ようにすること。
高齢ドライバーによる運転。
どうするのが良いかはまだわからない。
でも、通院や買い物などの日常を成り立たせるためだけでなく、日常(人生)を充実させるためにも車が必要であることも知ってほしいと思う。